CJ ENM 経営実績説明会から思うIZ*ONEの未来

2月4日はCJ ENMの第4分期の経営発表が予定されていて、IZ*ONEに関する何らかの発表があるのでは？との予測からWIZ*ONE界隈では前日から何とも言えない微妙な空気が流れていました。たとえどんな発表があっても受け入れる心の準備は出来ていて、平常心で朝から過ごす、、、つもりだったのですが、やはりそわそわしてしまいました。

別に気にしていないと思いながら、説明会をリアルタイムで聞いてしまいました。本当に、ただ聞いてただけなんですよ。

で、結論から言うと、今回はIZ*ONEの今後に関する発表や説明は特に何もありませんでした。まぁそんなもんだよ。

IZ*ONEに言及されていたのは発表資料の8ページに4分期の主要実績として、4th mini album One-reeler actⅣが43万枚販売され、週間チャート1位だったこと。はい、ここだけです。そして同じページの一番下に2021年の計画には以下のような記載がありました。

「＜JO１＞＜ENHYPEN＞等、自体アーティストの成果拡大及び＜ガールズプラネット999＞＜PRODUCE101 JAPAN2＞等、メガIP強化」

IZ*ONEに関する記述がありあません。

今の時点で発表できる内容が無いことを意味しているのか？そもそも解散するから計画自体に反映されていないのか？まぁ色々な解釈ができるかも知れません。おそらく、現時点で発表できる事実が無いということで、それ以上でもそれ以下でもないのでしょう。

その後、質疑応答を全て聞いてみたのですが、証券会社のアナリストからの質問は、ドラマやメディア事業に関する質問のみで、IZ*ONEどころか音楽部門に関する質問はひとつも出てきませんでした。まぁこれは証券会社がビジネスの観点から、今後の事業展開や株価に影響を及ぼす内容について質問するという場なので、ある意味当然なのかも知れませんね。

で、この一連のIR発表を見て、そしてあらためてCJ ENMのデータと計画を見て感じたことは、メディアやドラマ事業に比べて音楽部門のビジネスボリュームが極めて少ないという事実でした。会社としても、証券会社としても、今後の事業性として気になる部分は、メディア事業やドラマ制作で培ったノウハウ・資産を、次世代のメディアコンテンツ事業としてどう展開していくか？という側面でした。そうした視点からは、UNIVERSEに関する質問も出ました。ゲーム会社としてはグループにネットマーブルもあるのに、なぜNCソフトと組んだのか？コンテンツ資産を活用してUNIVERSEを、というより次世代プラットフォーム事業をどう展開していく計画なのか？プラットフォーム事業に関しては、今年受け皿となる運営会社を設立し、本格的には2021年後半から展開していく予定である、というのがCJ側の回答でした。

ドラマに関しては、もはやスタジオドラゴン事業と呼んでも良いくらいに、スタジオドラゴンの立ち位置が大きくなっていることが感じられました。映画事業がコロナの影響で落ち込む中で、大きく躍進したのがスタジオドラゴン。もはやCJ ENMの主役はスタジオドラゴンなんですね。

こうして全社的、業界的に見た時、音楽部門というのはすごく規模が小さな事業部門であることがあらためて浮き彫りになりました。音楽部門の2020年度の売上は1,800億ウォンなんですが、メディアやコマース部門の売上規模の10％程度なんですね。極論を言うと、IZ*ONEというアーティストがもたらす売上規模は、全社的な事業規模からすると大した影響があるファクターではないということです。

う～ん、、、音楽部門ってもはやそんなもんなのかなぁ～WIZ*ONEとしては生死にかかわる大問題なのですが、冷静にビジネス的な視点から考えると、それほど経営にインパクトがある部門ではないってことなんですな。。

だったら、つまり、どっちでも良いってことですよね？延長してもしなくても、たいして影響がないんだから。だったら続けましょうよ！まぁ、これが結論ですね。

もう一度計算してみると、IZ*ONEのCD販売実績が昨年約130万枚、1枚あたりの単価を2千円で想定すると、日本円で26億円ですよ。CJ ENMの事業規模からすると小さいのかも知れませんが、26億円ですよ！決して少なくないですよ！しかもですよ、昨年韓国で最も販売実績が高かった1位のガールズグループなんですから。

そんな2月4日が過ぎて、本日2月5日は地上に降りたエンジェルミンジュ様の誕生日です。Happy Minju Day！