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Brave Girls / Chi Mat Ba Ram : 古風なタイトルから吹く新しい風

Brave Girlsが新曲で、しかもサマーソングでカムバック。逆走1位の奇跡後、初のアルバムリリースということで注目度は抜群の状況で放つ渾身のサマーソング。今年の夏を最高に眩しく輝かせてくれる新曲がリリースされました。

 

チマパラム

 

この言葉、今でも使うのでしょうか?

 

最近の韓国の事情がよくわからないので、最初にこのタイトルを見た時に感じたのはチマパラムという言葉への懐かしさと同時に今でも使われるのか?という素朴な疑問でした。チマパラムという単語が流行ったのは、たぶん80年代だったと思います。男尊女卑が強く残る韓国社会で、女性が活発に活動する姿の比喩として使われた言葉でした。あれから何十年も過ぎて、今はガールクラッシュ全盛の時代。チマパラムという言葉が今でも使われるのだろうか?

 

カムバックインタビューを聴くと、やはり記者がこの「チマパラム」というタイトルについて質問していました。

 

「チマパラムはポジティブな意味ではないのですが、最初に聞いた時にどう感じましたか?」という質問に対してミニョンさんが答えていました。

 

「正直、最初はちょっと当惑しましたが、社長さんが辞書的な意味ではなくて、自由な行動が新しい風のように吹いているというメッセージだ、Brave Girlsが新しい風を呼び起こすんだというメッセージをこめてつけたタイトルだという言葉を聞いて納得した」と語っていました。

 

なるほど、やはり「チマパラム」という言葉を今の韓国で若い人が聞くと、ちょっと違和感があるんだなということがわかりました。社長はこの引っ掛かりみたいなところにあえてこだわったのだろうな。韓国ではレトロブームの流行もあるので、あえてちょっと古臭い印象がある単語を使うところも狙いだったのかも知れませんね。アルバム全曲のなかで、この「チマパラム」がタイトル曲にふさわしいと全員が感じたそうです。それもイントロを聴いただけで瞬時に。

 

チマパラムは今ノリにのってるBrave Girlsらしい楽しいサマーソングです。


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早速17日のMカウントダウンに出演しましたね。


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カムバック記者会見でも、どこか緊張してぎこちない感じが逆に初々しくて好印象です。これだけ騒がれても、まだまだ信じられない!っていう謙虚な感じが出ていて、本当に努力してきた人たちなんだなぁと思いました。ヒットチャートを確認するという習慣自体なかったので、確認してみたら本当に自分たちが上昇していたとか、レコーディングの時に社長さんがすごく気を使ってくれて毎日様子を見に来てくれたとか、カムバック準備も今までとはまるで違っていたようです。

 

記者会見の中では、慰問列車のことにも触れられていました。慰問公演はまだやるのですか?と聞かれ、最近はコロナ禍で対面での公演が一切出来ないのが残念ですと答えていました。これだけ有名になっても軍隊での公演はまだやるのですか?というニュアンスの質問だったのかな?と。やはり慰問列車って少し下に見られる風潮があるんですかね?

 

今回の目標は?と聞かれ、「夏といえばBrave Girls!と言われるようになりたいです。今回は逆走ではなくて、順送で」と。こういう形で注目を浴びてカムバックするのは初めてなので、逆にもの凄くプレッシャーを感じると・・・そりゃそうですよね。とにかく奇跡のような体験をしたので、今では毎日全てに感謝したいと語る4人の、いまだに初々しい姿がとっても好印象なカムバックインタビューでした。

 


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カムバックステージでは「Pool Party」も披露されました。


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Brave Girls現象って、極端な二極化が進む韓国で、真面目に努力を続けていれば誰かが見ていて、きっといつかは報われるというストーリーを世に示してくれたことです。こんな奇跡のようなことがあるんだから頑張ろうというメッセージとして社会に与えたインパクトはもの凄く大きかったのでしょうね。

 

風が吹く、、、風って個人的にもの凄く好きな言葉なんです。風には色々な意味が含まれていて、時代とか想いとか、何か込められたものがあるんですよね。韓国映画で最も好きな作品も「風吹く良き日」という作品なんです。Brave Girlsが吹かせてくれる新しい奇跡の風への期待感。今回の新作アルバムから吹いてくる新しい風がすごく心地よいです。