MORE & MORE で華やかに幕を開けた6月のカムバック祭り
6月は猛烈な月になる。なんたって、TWICE、IZ*ONE、BLACKPINKが同時にカムバックするのだから。
戦陣を切って6月1日にTWICEの9ヶ月ぶりの新曲「MORE & MORE」がリリースされた。18時の公開を待って早速聴いて、20時からライブ配信されたトークショーもリアルタイムで視聴できた。
トークの中でメンバーが強調していたのは、変化、新しい挑戦だった。確かにTWICEは昨年のFANCYから変化を遂げてきた。今回も大人への変化が顕著に見られる。変化をアピールするためか、髪の色もひとりひとりかなりこだわりを持って変化する姿を表現していた。コンセプトや世界観を軸に置きながら、絶えず変化するというのは本当に難しい。この難しいチャレンジを常に繰り返していく姿勢が、昨年からのTWICEには特に感じられる。
トークの中でメンバーみんなが異口同音に語っていたのが、今回のダンスの難しさだった。一見すると今までのヒット曲のように、シンボリックでキャッチーな振り付けは少ないように感じられるが、プロや上手い人が実際に踊ってみるとその難易度の高さがわかるのだろう。今までにないくらい何度も何度も繰り返し練習したり、上手く出来たと思っても、PDからは感情が伝わらないとダメ出しされたり、完成度を高めるためのチャレンジを相当何度も繰り返したようだ。TWICEといえばキャッチーなダンスという固定観念にも果敢に挑戦したのが今回の曲なのだろう。
トークの最後のほうでジヒョが、TWICEと言えばカワイイイ姿を期待する方も多いと思いますが、今回はまた違った姿を楽しんでください、と語っていた。タイトル曲はもちろん、アルバム全般に渡って大人っぽい印象が貫かれていて、これはこれで年齢とともに成長する姿が反映されていて、2020年の姿を象徴するようでとても良い。
MORE & MORE のコンセプトは、ヒッピーとネイチャーと言っていた。衣装もヒッピースタイルを取り入れたファッションで、MVの世界観も自然の中、それも原始の自然のような世界。りんごをかじるシーンが出てきたり、動物（チーター？）が出てきたり、神秘的でいてカラフルな世界観、あなたをもっともっと知りたいという何か本能的な欲求を表現しているような気もする。クラッシュ系とは一線を画す、TWICEならではのカッコよさと可愛らしさと美しさを見事に表現している。
ダヒョンとチェヨンのラップパートもしっかり入っているし、モモが先導するダンスパートもLIKEYみたいに素晴らしい。後半のラップパートからエンディングへ向かうパートの高揚感が、静かにそれでいて情熱的に抑制の効いた盛り上がり方で、これが今回提示した新しいTWICE像なのかも知れない。
昨夜のスペシャルライブのMORE & MOREも公開されている。
TWICE SPECIAL LIVE "MORE & MORE"
トークの冒頭で、最近みんなどう過ごしていたか？TMIを紹介する場面があった。ナヨンはさっきおデコをぶつけてたんこぶができたとか、ジョンヨンはPCオンラインゲームにハマっているとか、モモは子犬を飼いはじめたとか。。。ミナがハマっているのが、Youtubeで雨や雷の音を聴きながら眠りにつくことだという。これもまたミナの独特の世界観が感じられるエピソードだった。これからの雨の季節を楽しむネタが増えたようなヒントだった。
6月の初日からTWICEカムバックで始まったビッグカムバック祭り。コロナ19で沈滞気味のエンタメ界に刺激を与え、そして世界を元気にする起爆剤になることは間違いない。そんな6月を大いに楽しもう！
