また巡り会えた世界 / 다시 만난 세계

K-POP、小説、ドラマ、映画、韓国カルチャーわったりかったり

愛の不時着を観はじめたら、懐かしい 찬 바람이 불면 に再会した

梨泰院クラスを一気に観て、すっかり韓国ドラマにもハマりつつある新しい日常。世間でもかなり熱く話題になっているのが「愛の不時着」。そんなに興味はなかったのだが、ソン・イェジンが主演ということで観はじめたら、、、これも止まらない。ソン・イェジンが以前映画「四月の雪」でヨン様と共演した時の、抑制の効いた大人の禁断の恋心が切なくて好きだった。今回も究極の禁断の恋愛という設定なので思わずのめり込んでしまった。

 

第7話まで観たところで、第7話にグッとくる場面があった。セリがもう間もなく韓国に帰る作戦を決行する直前、ジョンヒョクの部下たち軍人とピクニックに行く場面で、軍人たちから歌をリクエストされたセリが静かに唄った曲が、なんと懐かしい「찬 바람이 불면」だった。歌詞、曲調も場面の切なさも相まって、なんとも言えないセンチメンタルなシーンとなった。この曲、本当に懐かしい。当時相当流行って、よく聴いた曲だった。あらためて調べてみると、1990年に発売されてヒットした曲だった。ちょうど自分が仕事で韓国を頻繁に訪れ、皆と交流し、歌を唄った第二の青春とも言える時期だった。もはや懐メロという領域なんだろうけど、この曲はその後も様々な歌手によりリメイクされており、韓国人なら誰でも知っている名曲なんだとろうと思う。いつも感じるのだが、曲から想起されるイメージや記憶は、時に映像や文章よりも鮮明に過去を甦らせてくれる。あの90年代初頭の二十代の頃の空気がとても懐かしかった。

 


김지연 - 찬바람이 불면 (1990年)

 

第7話では、不運な事故から地方の市民病院に入院した場面で、BTS好きな女性患者が登場する。こっそりBTSを聴いているそうで、平壌随一のARMYだと名乗る場面に思わず爆笑してしまう。女性患者の推しはジョングクだと言い、あなたの推しは?と聞かれたセリが、ジョンヒョク、リ・ジョンヒョクと答えていた。こういうディテールが実に良く出来ているドラマで、これは人気が出るなと納得。