また巡り会えた世界 / 다시 만난 세계

K-POP、小説、ドラマ、映画、韓国カルチャーわったりかったり

TWICE / Eyes wide open

TWICE攻めてますね~6月のMORE&MOREに続いて4か月後にフルアルバムをリリースしました。その間に日本語曲もリリースしているので、このスピードに驚きです。

 

で、今回のアルバムは一言で「成熟」ですね。

 

全てが前作MORE&MOREの延長線上にある作品群、「Likey」や「What is Love」や「Yes or Yes」と言ってた頃のTWICEとは全く別の世界が構築されています。進化と変貌、成長、そう、成熟がピッタリかもしれません。R&B調で大人っぽい曲がズラッと並んでいます。しかも今回はメンバーが曲作りにもかなり携わっているというから凄い。

 

タイトル曲の「I CAN'T STOP ME」


TWICE "I CAN'T STOP ME" M/V

 

タイトル曲はJ.Y.Parkの作詞なんですね。MORE&MOREからのテーマとなっている「欲望」が更に深く激しく、もう止められないという盛り上がりでしょうか。

 

「欲望」というキーワードについては、SINRA.NETの記事で深く掘り下げられて考察されています。

www.cinra.net

 


[TWICE - I CAN’T STOP ME] Comeback Stage | M COUNTDOWN EP.688

 

メンバーが作詞にかかわっている曲も良いのですが、注目はこちらの「SAY SOMETHING」作詞作曲はあのe.oneなんです。宇宙少女の数々の名曲、IZ*ONEの「メリーゴーランド」をはじめ、シティポップを書かせたら最強ですね。なんでも今回のアルバムにシティポップを入れたいというのはチェヨンの希望だったとか。今、韓国ではシティポップが流行っているそうですね。

 


TWICE 5th Anniversary Special Live 'WITH' "SAY SOMETHING"

 

そしてもう1曲、注目したのは「BEHIND THE MASK」作詞にはHeizeが、作曲にはDua Lipaが参加しているという豪華な曲なんです!リリース日のカムバックショーケースでも最初に歌ったのはこの曲でした。色々な意味で重要な曲なんでしょうね。この動画のステージのシックな大人っぽい魅力。これこそが5年経ったTWICEの現在地なんです。

 


TWICE Special Live Replay “BEHIND THE MASK”

 

アルバム全体を通して伝わってくる成熟した魅力に圧倒されます。FANCYから始まったオトナの女性への変化が完成した感じですね。ITZYともNiziUとも違う魅力を完全に確立したといえるでしょう。

 

欲を言えばきりがないのですが、アルバムを通して聴いていると、似たような印象の曲が続くので、13曲の中ではもう少し変化をつけても良かったかなとも感じました。ユニット曲なんかもありなのでは?と思います。あえてカワイイ曲は1曲も入れないところに、変化への強い意志が現れているのでしょうけれど、もうちょっと変化があっても良いのではと個人的には思いました。

 

それともうひとつ残念なのは、今度はジョンヨンが離脱したことです。それでもMVにはしっかり参加していて、過酷なスケジュールがちょっと心配になります。JYPは今もの凄く攻めてますが、ようやく9人揃ったところで、またひとり休養を余儀なくされてというニュースに一抹の不安を覚えたりもします。トップランナーのTWICEでさえもこれほど過酷なK-POPの歪みが、イケイケのK-POPの唯一のアキレス腱なのかもしれません。

 

それにしても、2020年の10月は6月に続き、BLACKPINK、IZ*ONE、TWICEがカムバックするという夢のようなカムバック祭りでした。一年に2回もこんな祝祭がやってくるなんて、2020年も悪くないのかな。