また巡り会えた世界 / 다시 만난 세계

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GFRIEND / 回 : Song of the Sirens

GFRIENDのニューアルバム「回:Song of the Sirens」が7/13(月)にリリースされました。BIG HIT傘下に入って2度目のアルバム、しかも前回の「回:LABYRINTH」に続く回シリーズとして共通のコンセプトになるのか?気になるところです。しかも今回は、BIG HITのパン・シヒョク代表はもちろん、BTSのプロデューサーも参加しているということで、リリース前から大きな話題となっていました。

 

しかも事前に順次公開されていったティザーイメージが、今までのGFRIENDのイメージとはかなり異なる方向で、何やら大きな変化を予感させる印象を与えてきました。前作の「回:LABYRINTH」では、BIG HITの関与はマイルドながらも、今までとは違った方向性を自然に感じさせる秀作でした。パン・シヒョク代表も、「GFRIENDには聞けばわかる個性的なサウンドがある」と自ら語っていたように、GFRIENDらしさを大事にしているんだなという姿勢が伝わってきました。そしてリリースされた作品が、どれもあまりにも秀逸だったので、BIG HIT傘下に入ったのは正解だったなと感じられました。

 

そこで登場したのが今回の「回:Song of the Sirens」、タイトル曲「Apple」はなんと、FRANTS、Pdogg、パン・シヒョクというBIG HIT最強プロデューサー軍団に、メンバーのウナとユジュも参加しているという意欲的な作品です。

 

今回は諸事情により、MVを観る前にまず音源を先に聞いてしまいました。最初の印象は、ひと言で表すと「とても力強い意志」が感じられる曲でした。キャッチーなフレーズも特になく、どこがサビかわかりにくいという昨今流行りの曲調なのかもしれません。事前に公開されていた画像の影響もあり、とてもオトナっぽい印象でした。

 

そしてその後でMVを観たのですが、やっぱりMVを観ると印象が激変、というよりイメージがもっと鮮明になり、劇的な変身ぶりと世界観にグッと引き込まれます。特に後半の黒い衣装のシーンあたりで、音楽的にも映像的にも静かに、でも熱く盛り上がるあたりが圧巻です。TWICEの「MORE & MORE」もそうでしたが、曲の盛り上がりと、映像的なクライマックスを意図的に微妙にずらすという感じも、昨今の流行りなのでしょうか?いずれにしても最先端を取り入れた力強い変化への意志が明確に表現されています。

 


GFRIEND (여자친구) 'Apple' Official M/V

 

パフォーマンスビデオのほうは、もう美しさ全開って感じです。すっかり美しくカッコいいオトナの女性達に変身してますね。

 


여자친구 (GFRIEND) - 回:Song of the Sirens Showcase 'Apple' Performance

 

その他の曲も、3曲目の「鏡の部屋」は長年GFRIENDの曲を作ってきた노주환が、4曲目の「Tarot Card」はe.oneがプロデュースしていて、大きな変化と従来のGFRIEND らしい曲がバランス良くMixされています。e.oneの曲はやっぱり聴きやすくて誰もが好印象を抱く曲ですが、何回か聴いていくうちに「Apple」は凄く攻めてるんだなぁという感じが徐々に伝わってくるという、そう、IZ*ONEで言えば「Merry-Go-Round」と「幻想童話」の関係みたいな関係かな?最後の6曲目「北側の階段」は、FRANTSとパン・シヒョク代表が創った曲で、GFRIENDらしさを独自に解釈した曲かなという印象です。

 


GFRIEND (여자친구) '回:Song of the Sirens' Highlight Medley

 

グループとしては大きなコンセプト転換を迎えたわけですが、前作の「回:LABYRINTH」があるからこそのソフトランディングというかスムーズな変化となったと思います。グループの成長とともに変化&進化することに見事に成功したアルバムではないでしょうか。

 

という感じで新曲を聴いていて、先日のKCON2020でGFRIEND のステージでビデオ通話に参加したアメリカの男性ファンのことをふと思い出しました。めっちゃ喜んではしゃいでいたソウォン推しのあの人、きっと今頃新曲聴いて興奮しているのだろうなと。。世界中のファンの姿も見ることが出来た今年のKCON、あれは良い試みだったのだなとあらためて思いました。