また巡り会えた世界 / 다시 만난 세계

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チョンハ / X(歩いてきた道に花畑なんてなかった)

チョンハ初のフルアルバム「Querencia」の中から先行公開シングル「X」が配信されました。本来は12月にリリース予定でしたが、新型コロナ陽性でカムバもリリースも延期になってしまったという経緯があった曲ですね。

 

「X(歩いてきた道に花畑なんてなかった)」という一風変わったタイトルの曲は、情熱的なダンスとボーカルのイメージが強いチョンハの中では、ちょっとバラードっぽくしっとりと聴かせる曲です。プデュからIOIを経てソロデビューし、今まで一気に駆け抜けてきたチョンハにとって初のフルアルバムですが、リリースする直前にコロナにかかり一呼吸置いた形になりました。そんな中で今までの歩みを静かに振り返るような曲です。自画像というか自身の歩みを静かに振り返る機会ができて、結果的に良かったのではないかと思います。

 

MVでは大都会のビルに移る自身の姿を見て「今の位置が私をつくったんじゃない」「歩いてきた道に花畑なんてなかった」と冷静な表情で内省しながら空を見上げる姿に、苦悩と安堵感と決意みたいなものを感じ取ります。いつものように情熱的な激しいダンスではないけれど、静かな熱い想いが伝わる瞬間です。

 


CHUNG HA 청하 'X (걸어온 길에 꽃밭 따윈 없었죠)' MV

 

MVの後半では、戦車やヘリが登場して都会のビルが爆破されるシーンもあり、都会の荒廃したイメージにしてはちょっと過激な描写かな?という気もしますが、殺伐とした世の中、今まで歩いてきた道は花畑なんかじゃなく、こんな激しく荒廃した世界だったという表現なのでしょうか?そして英語のタイトルが「X」というのも謎です。バツなのか?かけるなのか?MVの中でも都会のビルの屋上に「X」という文字が登場しますね。

 

チョンハの活躍は、ある意味オーディション番組やIZ*ONEの将来にも少なからず影響を与えるので別の意味でも注目されます。プデュシーズン1、I.O.Iメンバーの中で最も活躍している存在といえるのがチョンハです。歌唱力とダンスとパフォーマンスが飛び抜けていたからこそ、ソロでこれだけ勝負できるのでしょうが、その他のメンバーはというと、I.O.I時代よりも輝いているメンバーがどれくらいいるか?卒業後も成功できるのはひと握りなのか?という厳しい現実も見てしまうと、ますますIZ*ONEの恒久化に一票投じたくなります。IZ*ONEの歩む道にも花畑は無いのでしょうが、、歩いた後には確実に美しい花が咲く12人ですから。

 

本題からズレましたが、チョンハのフルアルバム「Querencia」は2月15日リリースなので、こちらも期待大です。