また巡り会えた世界 / 다시 만난 세계

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PURPLE KISS / Ponzona : プデュの呪縛を断ち切る強い意志

PURPLEKISSの正式デビューは3月15日だったのですね。あの3.14オンコン翌日だから、もう失意のどん底でPURPLEKISSのデビューまで頭が回りませんでした。で、3か月遅れであらためてレビューしたいと思います。

 

PURPLEKISSはプレデビュー段階から注目していて何度か取り上げていました。MAMAMOOの所属事務所RBWからデビューするガールズグループとして、最初のプレデビュー曲「My Heart Skip a Beat」ではアップテンポのクラッシュ系で、クォリティの高いダンスパフォーマンスとクールな姿を見せてくれました。


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続く2曲目のプレデビュー曲「Can We Taik Again」ではメランコリックなバラード調で、歌唱力の高さを印象付けました。


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2曲ともかなりのハイレベルな曲で、プレデビュー曲にはもったいない程のクォリティでした。共通しているイメージは、MAMAMOOの妹分らしいクールでカッコ良い姿でしょうか。

 

そしてついに正式デビューを果たしたタイトル曲「Panzona」は、スペイン語で「毒」という意味。なるほど、、正に毒っぽいイメージですね。中毒って、良い意味も悪い意味もありますね。紫色の世界にハマっていき中毒になる・・・そんな世界観、ディストピア的な不気味さというか、この中毒にハマって行ったその先にどんな世界が待っているのか?この曲だけでは答えが導き出せない気がします。紫色の世界は、PURPLEKISSそのものなのでしょうか?ただ間違いないのは、強烈な強い個性を持った存在感が美しい毒のように虜にさせる魅力、魔力?を持っていることです。これから先、どのような音楽世界を構築していくのか気になる存在です。

 


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パフォーマンスも実にカッコいい。


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MカウントダウンのHot Debut Stage


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3月15日に正式デビューというのも何か不思議な運命の巡り合わせなんですが、このタイミング(2021年6月)で、PURPLEKISSの曲をあらためてレビューして理解できた重要なことがありました。

 

2曲目のプレデビュー曲「Can We Taik Again」のレビューの時に、導き出せなかった違和感についての答えです。

 

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ゴウンさんがハサミを持って切り裂いている場面。執拗なまでのこの偏執的ともいえる演出に感じていた違和感。あれはプデュ48への明確な決別という意思表示だったのだと気づきました。我々プデュファンはどうしてもゴウンちゃんと言うと「ノエゲタッキルル」のメインボーカルとして、IZ*ONEのユリちゃんと競っていたあの姿をイメージしてしまうのですが、みんなあのプデュの呪縛を断ち切ろうとしているのではないか?あのプデュに出ていたゴウンちゃん、というキャッチフレーズを消し去り、PURPLEKISSのゴウンとして旅立とうと。そんな力強い決別の意志の表れが、あのハサミで切り裂くシーンだったのですね。

 

昨日レビューしたLIGHTSUMも、プデュのキム・ナヨンちゃんが、班長が、と語ってしまいましたが、それは彼女たちに失礼だったのではないか?と少し反省しました。もはやあの歴史の呪縛から解放された存在として、プデュというキャッチフレーズが必要ない存在として世に羽ばたこうとしているのです。だからこれからは、競争の激しいK-POPの世界でデビューしたトップアーティストのひとりとして、純粋に応援していこうと思ったのでした。視聴者やファンの側も意識をアップデートしていかないとね。